賃貸物件に住んでいると隣の部屋や上の部屋からの音でストレスが溜まることがありますよね。

隣人の音の問題で管理会社に苦情を入れたとしても「隣人とのトラブルは介入できません」と言われてしまうこともあります。

だからこそ、音の遮音性の高い賃貸物件に住みたいものです。

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マンションの音について


●マンション(RC造・鉄筋コンクリート造)

マンションは鉄の柱にコンクリートの壁でできていますので、外からの音はコーポやアパートよりも少ないです。ただし、マンションの各部屋を遮っている壁のすべてにコンクリートを使用しているわけではありません。

お部屋とお部屋の間の壁はコンクリートがなく、石膏ボードやベニヤなどの中に防音材を入れてあるだけのところも多く見受けられます。

マンションの構造としては、耐震強度が保てる程度の鉄骨やコンクリートを入れればよいので、各部屋の壁をすべてコンクリートにする必要はないのです。

その為、壁を叩いてみて「硬いところ」音がしない為、コンクリートが入っていると判断して、「柔らかい」コンコンと音がするところは石膏ボードなどで仕切られていると判断できます。

そうなると、コンクリートが入っていない場合は、壁の中にある防音材の質によって、遮音性が変わってきますので、基本的には築年数の新しマンションの方が遮音性が高くなります。

(年々、防音材の質も改良され、性能が高くなっている為です。)



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アパートの音について

●アパート (木造や軽量鉄骨造のコーポなどマンション以外の小規模賃貸)

木でできているアパートや軽量鉄骨でできているコーポなどをここではアパートとしておりますが、構造はほとんど同じようなものです。

柱が木か軽量鉄骨かの違いくらいで、柱があり、建物を支える筋交いがあり、建物の外側はサイディングボードやモルタルを使用して、室内側は石膏ボードやベニヤ、そして、壁の中は防音材です。

※筋交いを使わず、壁面で建物をささえる工法(アパートならツーバイフォー工法、マンションなら壁式工法)などもあります。

そのため、防音材の質が遮音性を左右してしまいますので、こちらも築年数の浅い物件の方が遮音性が高い傾向にあります。


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賃貸物件の音の問題で大切なこと!


上記で建物の構造による音の違いを説明しましたが、一番重要なのは隣人がどんな人が住んでいるかです。

学生がたくさん住んでいるアパートに社会人が入れば、生活の時間帯(リズム)が違うので、自分が静かにしているときに、相手が行動していてうるさいという問題が発生します。

となりが夜型の生活をしている人で自分が昼型の生活であれば、夜寝るときにとなりが洗濯機を回してうるさいということになります。

そのため、基本は学生さんは学生さんがたくさん住む賃貸物件、社会人は社会人がたくさん住む賃貸物件を選ぶのが無難です。

近隣住民の情報については、個人情報保護法の問題もありますので不動産会社も詳細には教えてくれませんが、お部屋を借りる前にそのお部屋で音の問題があったか?を確認しておくといいですね。