お部屋を借りるときには前家賃の他に敷金や礼金、保険料などが必要となりますが、礼金はあるものと、ないものがありますよね。

礼金がお礼として家主様へ差し上げるものであれば、できるだけ礼金のない物件を選びたいものです。

 
そもそも、礼金って何!?

戦後の日本は住宅不足の時代が長くありました。

戦争で失われた住宅がたくさんあり、その後の高度成長経済による都市部への人口集中があり、住宅難が慢性化している時代があったのです。

そのため、需要と供給の観点から 「 貸主 > 借主 」 という貸主(家主様)の立場が強く、家を借りるときにお礼として礼金を支払う習慣がありました。

礼金とは、そのままの意味で家を借りるお礼として支払うお金です。

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現在の礼金の意味は?

時代は流れ、現在は少子高齢化や地方経済活性化などの影響で都心部などでも住宅が余るようになってきております。

賃貸物件も空室が多くなり、また、空室期間も長くなっている為、お部屋を借りやすくするために初期費用を抑える目的で礼金を0にすることが多くなっております。

礼金がある物件と礼金がない物件であれば、礼金がない物件の方が早く入居者が決まるためです。

その為、礼金があっても、なくても、物件には問題はありません!



礼金の裏側の話

しかし、礼金の問題は単純ではないのです。

礼金の裏側には複雑な事情が隠されています。

住宅不足の時代には、礼金は家主様が受領していましたが、現在は礼金を受領したとしても、不動産会社(仲介業者)に持っていかれてしまうのです。

残念ながら家主様の立場はものすごく弱いのが現在の賃貸市場です。

そもそも、不動産会社(仲介業者)が広告料という名目で、仲介成約時の報酬として家主様より報酬を貰うようになったのは10年~15年前程度であり、比較的歴史が浅いのです。


本来、宅建業法では賃貸物件の仲介時に借主・貸主の双方から上限1ヵ月までしか不動産会社は受領することができませんが、実際には借主から仲介手数料を1ヵ月分受領して、貸主から広告料として1ヵ月~2カ月を受領しいるのが現状です。

家主様(貸主)としても、空室に困っているため、お金を支払ってでも空室を埋める必要があるため、不動産会社に広告料を支払ってお部屋を優先的に埋めてもらっているのです。

不動産会社としても、広告料がでる物件とでない物件では、当然、広告料がでる物件を優先して客付けを行っています。

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礼金がない物件のカラクリ!

礼金がない物件にはカラクリはありません。

礼金がなくても、家主様は不動産会社に広告料を支払っているのです。

礼金を無くして、借主に借りやすくしてあげて、また、礼金が無くても、不動産会社に広告料を支払うことで優先的に客付けをしてもらっているのです。

賃貸物件は空室では1円も収入がないので、お金を支払ってでも空室を無くしたり、空室期間を短縮したいのが家主様の立場です。



礼金がある物件は良い物件が多い!?

礼金がある物件は比較的良い物件が多い傾向にあります。

これは礼金があっても決まる自信があるので、礼金をつけたまま入居者募集をしているのです。

逆に礼金があったら決まらないだろうなと思う物件(古い物件や場所が悪い物件、日当たりが悪い物件など)は礼金0で入居者を募集していることが多いです。

象徴的な例として、新築は礼金がある場合が多いです。新築であれば他の物件に対して競争力がありますので、礼金をつけても客づけができるため礼金がある場合が多くなります。

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